高野山ウルトラマラソンは2007年をもって終了となりました、再開出来ます事を心から信じています

 
 
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高野山-110Kmウルトラマラソン


2005/10/16 天候ー雨のち晴れ 

 

スタート地点は八代将軍吉宗の誕生の地、和歌山城 追廻門まえ、

4、50人のマラソンランナーが午前0時を合図に一斉に走り出した。私と3人のマラソン仲間も同時刻にスタートした。このマラソンは紀州路を楽しむという主旨のもと開催された大会で、午後6時まで帰ってくれば 0時、1時、2時、3時、4時、5時いずれのスタートでもよく、自分の脚力しだいでの出発となる。2、3時間前にはかなり激しく降っていた雨もスタート時にはやや小降りになり、みなそれぞれの雨具での走り出しとなった。しかし、五分も走らないうちにまた雨がひどくなり、5キロ地点ではもう靴の中はぐちょぐちょの状態・・。予報では午前3時頃から曇りとのこと。予報が当たる事を祈りながら、心泊数が上がらないようにただひたすら走った。10キロ過ぎ、道路わきの凹みに足を取られ、軽いねんざをしてしまった。しかし「ねんざは走って治せ」と誰かがいっていたなと思い出し、足首を真直ぐ着地することを心がけながら走った。スタートから20キロ、岩出町から桃山町に入る地点にあるローソンが最後のコンビニになる。ほとんどのランナーがここで小休止をとる。

ここが街から山への入り口となり、登り道がはじまるのだ。この時間帯の登りのランは疲労度が特に増す。ここ迄来るとひと固まりだったランナーはまばらになり、前後に誰もいなくなってしまう。遠くにランナーのライトがゆらゆらと見えるだけだ。この真っ暗な山道は私が初心者だった頃には寂しく、そして怖くもあった。今の様に馴れると月明かりの下で山道を走るのはとても気持ちが良いのだが、今回のように雨だとかなり気が滅入ってくる。この大会は今回で7、8回目だが雨に降られるのは2回目だ。午前3時前には予報通りに雨はあがり、星もまばらに見える様になってきた。時折、主催者側の車が追い抜きざまに声をかけてくれるので独りでないことを確認できる、今年はこの時期にしては寒くなく、暖かかった。

   
この写真では真っ暗闇にみえるが実際はもっと明るく電灯なしで走る人もいる、
黒川峠の入り口 3:21 所々にある自販機 公衆電話 35km地点エイド 5:17
午前5時を過ぎた頃、梨子ノ木峠入り口あたりからだんだんと明るくなってきた。ここの登りは相当きつく、毎回歩いてしまう。この峠を下れば高野町に入り、また新たな登りが始まる。あと高野山大門に向けての7キロの登り、この登りはカーブこそ多いがきつい坂ではなく、調子がよければ走って登れる。早朝のせいもあり観光シーズンにもかかわらず以外に車が少なかった。ガードレールの上に距離表示があり、登り口の8から目標の大門前の17までを数字が増えるのを楽しみにただひたすらカーブを曲って行くと大門に辿り着いた。
 
梨子ノ木峠 5:56 花坂 6:25 14、15あたりの景色 6:36

7:36 ぶじ大門に到着

大門近くの折り返しエイドステーション
  高野山を下った所のエイド 9:11
梨子ノ木峠を下った所 9:46
7時40分頃、折り返しエイドステーションに辿り着いた。ここでは写真にあるように色のついたビニール袋が置かれている。この袋には出発時に自分で用意した替えの服や靴下が入っており、食事をとり汗をふき復路に備えて半袖に着替えるのだ。帰りは下りが多く、膝の強いランナーはスピードを緩めずどんどん走って行く。私はあまり強い方ではないので歩くように走った。この地点に来ると後発のランナーとすれ違うようになるので、みんな挨拶をしながら走って行く。そしてこの坂を下り終わる頃には後発の早いランナー達にどんどん抜かれてしまう。彼等は一体どれくらいの練習をしているのか以前聞いたことがあるのだが、月300キロが目安になるらしく、それより上だとかなり気分よく走れるということだ。それ以上詳しくは聞かなかったが、自分では最高でも300いくかどうかといったところである。毎年、後発のランナーに抜かれる度に、もっと走っとけばよかった…と後悔するのである。




 
志賀のエイド 10:09 鞆渕10:55 写真を撮ってる間に前のランナーと差が出る 黒川峠より 11:42
日頃の練習によく走った年は最後まで足が動くのだが、ここ1、2年は後半の桃山町から和歌山市内までがスタミナ不足で何度も歩いてしまう。他の人はどうだか知らないが、黒川峠あたりでエネルギー補給がうまく出来れば、後半の足につながるように感じる。最後のエイドステーション新庄を出て4、5キロあたりでどうも身体が動かなくなり、歩いたり、走ったり、歩いたりで最後の5キロは足が止るという最悪な状態となってしまった。おにぎりを食べてしばらくたってからまた走れるようになり、あらためてエネルギー補給の大事さを感じた。
桃山町高島橋から 13:28 16:47 へとへとのゴールでした。
関係者のみなさまありがとうございました来年も宜しくお願いします。

  昨年のデータです
参加 119名 完走 83名 完走率 69・7% 時間外完走 4名 リタイヤ 32名 未出走 15名
昨年の零時スタートの組